アライメント測定、調整の言葉は良く聞きますが、アライメント診断と言う言葉はあまり耳にしません。
ほとんどのお店でアライメント調整というと、測定をして、調整個所を基準値にする事を言います。
お店によっては、「アライメント調整をしておきました。」というだけでデーターも、説明もないお店もあるそうです。
アライメント診断とは、アライメント測定をした後にデーターを見て、何が原因でお客様が感じられている不具合が発生しているのかを見つける作業となります。
アライメントの崩れにより、違和感を感じているのか?それとも、そのほかに原因があるのか?
最初にお客様への問診、試運転、そしてアライメント測定で、出たデーターを見ながら診断をします。
アライメント診断は、アライメントの知識は勿論、経験も必要となります。
当社では、自動車整備士の経験は勿論、アライメントの経験も豊富なスタッフが対応いたします。
タイヤの片べり、ハンドル流れ、走安定不良等は勿論、事故後にどこまで部品交換が必要なのかを見つける為にもアライメント診断は必要となります。
(アライメント診断ですべてがわかるわけではありません。)
お客様のお困りごと:ハンドル左流れ
試運転時ハンドル左流れ確認 OK
アライメント測定 : アライメントデーターが基準値より外れているので基準値内に調整
アライメント調整後試運転するも入庫時より左流れが多くなった。
お客様には、タイヤの影響により左流れをしているのでタイヤ交換をお勧めした。
上記の状態は何が悪かったのでしょうか?
一見問題がないように思いますが、アライメント測定をしてアライメントデーターを見ながら、アライメント診断が出来ていれば、調整をする前に原因がタイヤに合った可能性があることをお客様に説明できるかどうかでお客様への印象が大きく変わります。
入庫時より左流れが大きくなった事からアライメントデーターが右流れのデーターだったと思われます。
右流れのデーターを修正してしまうと入庫時より左流れが強くなります。
タイヤも銘柄、変摩耗の状態などにもよりますが、すぐに交換をお勧めするのでは無く、タイヤローテーションをすることにより、タイヤのコニシティ現象の確認をお勧めいたします。
※ データーを見たからすべてがわかる訳ではありませんし、タイヤのコニシティ現象は本当に判断が難しいものとなっております。アライメント調整がバッチリだと言う自信があるからこそ、タイヤのコニシティ現象の可能性を疑えるのです。
お客様のお困りごと:ハンドル左流れ
試運転時ハンドル左流れ確認 OK (ハンドルが戻ってこない程の感じ)
アライメント測定をしたら、アライメントはほとんど崩れていなく、問題がない状態。
サスペンションにガタはなかった。
お客様にいつ頃からこの症状が出たのかを確認してみたら、他店でローダウンスプリングを入れてから、ハンドルが戻ってこなくなった。
車はフロントストラットのタイプで、あったため、ストラットアッパーシートの位置を確認したらやはりロアシートとアッパーシートの位置がズレていた。
このズレにより、ハンドルがセンターに戻ってこない状態となっていた。
入庫時に、話をしっかり聞いておくことと、試運転をした時にフィーリングの違いに気が付ければ、アライメント測定をする前に確認が出来ました。
※ この失敗談は、なかなか難しい時もあります。ズレ方が大きく音などが出ている場合はすぐにわかりますが、わずかなズレで、ある場合、判断が難しくなります。
お客様お困りごと:新車購入後違和感もないが、念の為
試運転時ほとんど真っすぐ走るが、若干ハンドルセンターがズレていた。
アライメント測定をしたら、キャンバ角は問題がなかったが、キャスター角、SAI角の左右差が異常なぐらい違っていた。
何度か測定をすると、キャスター角、SAI角の左右差の変化量が多かった。
よくよく確認してみると、ブレーキストッパーが少し緩んていたことにより、キャスター角、SAI角測定時正確な数値が測定できていなかった。
この場合、すぐ見つけることが出来ます。
何度かキャスター測定をした場合、数値が変化するや、ありえない数値が出てきます。
アライメント知識が有れば、見つけることは容易です。
その他にも、ターニングラジアスゲージの摺動不良の場合も同じようなことが起こる場合が有ります。
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